『最後にあなたを好きになってよかった』

【16】別れ




足から


腕から


肩から




いや全身から



小さな無数の光が天に向かって舞い上がる





俺の細胞の一つ一つが光となって空に消える






ああ、温かい・・・・・・・・・・





『梶原く・・・ん・・・・・・なに・この光は・・・・』






『時が来たんだよ』





『時?』





『そう、天国に行く時がきた』







『えっ?!天国?!か・・・じわら・・くん?・・・・・薄くなってくよ』






『そうだね・・・・・・このまま消えて天国に行くんだよ』
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