『最後にあなたを好きになってよかった』


軽く殴りかかってきた腕を取り、一本背負い



男は背中から「ドカっ」と落ちる


のたうちまわってる、そりゃそうだろう、下コンクリートだからな



息でねーんじゃねーの?!



片方の男は倒された男の肩を持ち、逃げていった。




さてと・・・帰るか




『あのーー、ありがとうございます。たすけてくれて』

女は涙目になりながらも、御礼を言ってきた




『えっ、うんいいよ別に・・この辺暗いから気をつけないとね』


チラッと、女の方を向く・・・・・・・えっ??!藤堂??!!





『あれ、もしかして・・・とう・・!!!ん』

必死に右手を口に当てる。




ヤバイ、今俺は翔なんだ




いくらなんでも教え子に声をかけるのはまずいだろ!




『はい??!どうしたんですか??』



不思議そうにこちらを覗く
< 19 / 126 >

この作品をシェア

pagetop