『最後にあなたを好きになってよかった』
軽く殴りかかってきた腕を取り、一本背負い
男は背中から「ドカっ」と落ちる
のたうちまわってる、そりゃそうだろう、下コンクリートだからな
息でねーんじゃねーの?!
片方の男は倒された男の肩を持ち、逃げていった。
さてと・・・帰るか
『あのーー、ありがとうございます。たすけてくれて』
女は涙目になりながらも、御礼を言ってきた
『えっ、うんいいよ別に・・この辺暗いから気をつけないとね』
チラッと、女の方を向く・・・・・・・えっ??!藤堂??!!
『あれ、もしかして・・・とう・・!!!ん』
必死に右手を口に当てる。
ヤバイ、今俺は翔なんだ
いくらなんでも教え子に声をかけるのはまずいだろ!
『はい??!どうしたんですか??』
不思議そうにこちらを覗く