『最後にあなたを好きになってよかった』


桜坂は今にも泣きそうだった


『せんぱーーーーーい!!!』


桜坂が抱きついてくる



『ちょっ、てめー、鬱陶しいんだよ!!!離れろ!!!』



それを見ていた生徒たちは・・・・



『先生??!本当に先生なの???!!!』



『マジで??!!本当に先生?!!』


『せんせーーい、俺、俺、・・・・・っ』



教室がざわめきだし、生徒が寄ってくる



『分かった、わかったから、落ち着け!!一旦みんな席に着け!!!』



泣く生徒もいたが、とにかく一旦落ち着かせるように諭す


みんな席に着きこちらを見る・・・・うん今日は欠席者なしだな



『ザカ!!今日だけは俺がHRするからな・・・いいな?』



桜坂は目を潤ませながら頷く



『よし、みんな元気か?!俺はかなり元気だ・・・・・妻と子供たちと一緒に天国で暮らしている。』



生徒達は固唾を呑んで俺に見入ってる。




『よく、下の生活を覗きに来るが・・・・なんだお前たちは!!!俺が居なくても、お前らは俺の生徒だろ!!!そんなんじゃー、俺は成仏できねーよ!!』






それから俺は、ひとりひとり生徒の名を呼び喝を入れる


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