『最後にあなたを好きになってよかった』

『そろそろ時間だ・・・・・・・お前たちの先生は俺でもあり、桜坂でもあるんだ。


俺はいないけど、こいつが居れば寂しくないだろ。』



桜坂の背中をポンと叩いた。


そして俺自身を親指で差しながら


『いいか!この前はこいつに迷惑をかけた、いきなり目覚めたら、お前らが囲んでたんだからな・・・・・・だから・・・今度はちゃんとしなきゃいけない。俺は今から出て行くけど付いてくるなよ!!』



『『『先生!!』』』



何人かの生徒は俺にしがみつく




辛いのは・・・・・・・・俺も同じだ


でも・・・・・





俺は、生徒たちを振りほどき扉を開けた




『じゃーな!!元気でやれよ!!上から見てるからな!!』





教室を出ると、俺は振り返らず全力で走った






翔の目から大粒の涙を零しながら・・・・・






これで





本当に






思い残すことはない
< 38 / 126 >

この作品をシェア

pagetop