『最後にあなたを好きになってよかった』


えーーと、たしか社会科の先生って言ってな・・・じゃー、歴史資料室だな





歴史資料室に着き、扉を開ける




辺りを見回すと・・・・・・いたいた、彼女は手が届きそうにない本棚の本取ろうとしてる・・・


危なっかしい



しょうがねーな・・・・・俺は後ろから本を取ってやり彼女に渡す


『はい、先生』



『えっ、あっ・・・・・はっ梶原君?』

こちらを振り向き驚く彼女



『はい、先生、名前覚えてくれたんだすね。』

なかなか早いじゃない、名前覚えるの。


『えっ、ええ、半分ぐらいは』



へー、意外とやるじゃん、桜坂にいたっては1ヶ月で半分だぜ?!見込みありそうだな




『先生、駄目だよ、あんな弱腰じゃー、もっとガツンと言わないと』

生徒は初めが肝心なんだよ


舐められたらずーっと舐められっぱなしだぜ?



『はぁー・・・・』

元気なく答える彼女





なんだよ、その元気のなさは?!もっとシャキッとしろよな
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