『最後にあなたを好きになってよかった』


『はぁー、じゃないって、最初が肝心なんだよ、もっと気合を入れていかないと』


『そうですねーー・・・・・』


だから、なんだよ?!やる気ねーの?!ほんと1年間大丈夫か?!あんた



『そうですねーじゃないよ、まず生徒が騒ぎだしたら、喋らず黙って一点を見据える、

これだけで結構生徒は黙るから、それと話すときはもうちょっと目線を上げること、

そうすれば、オドオドした感じはなくなるから』



わかってんの?!


『フフフ、なんだか梶原君の方が先生みたいね』




ばっ・・・・・なんだこの呑気な会話は・・・・フフフじゃねーよ!!!




『あーそーですね、俺の方が教師に向いてるかもね』

ったく嫌味の一つでも言わねーと気がすまねー!!





『・・・・・・・っ・・やっぱり私は教師向いてないのよ・・・』


・・・おいっ・・そんなに落ち込むことねーだろ?



・・・今にも泣き出しそうじゃねーか



『・・・いや・・あの・・むっ向いてるよ、その・・・生徒の名前はもう半分も覚えてるし、今もこうやって、明日の授業の予習もやってるみたいだし・・・向いてると思う』



ってなんで俺がこんな必死フォローしなきゃいけねーの?!




『あはっ、ありがとう。慰めてくれて・・・うん、頑張るわ!』




・・・・・・・っ・・・なんだ??!!その笑顔は?!




ヤバイ・・・・・一瞬・・・・可愛いって思ってしまった///////

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