『最後にあなたを好きになってよかった』



浮かんでくる彼女のことを振り払うように頭を振る




続々と生徒が登校してきた




『いやー、華怜ちゃん早くこねーかな?』


『ああ、ちょっといじめたいタイプだな』


『華怜ちゃんいいねー、彼氏いんのかな?』



ちっ、勝手なこと言いやがって・・・輝明、お前まで何その輪に加わってんだよ?!



『輝明!』



『あっ、翔か・・・・・楽しみだな、早くこねーかな華怜ちゃん』


なにウズウズしてんだよ?!まったく・・・よーーし・・カマ掛けとくか・・・




『それは、どうでもいいけど、お前らあんまり先生苛めて授業妨害してっと担任替えるって言ってたぜ、学年指導の城戸崎が。』




『えっ??!!マジで』

輝明ちょっと青ざめる



『マジだよ、昨日先生注意されんの見たんだ、あんまり騒がしいと担任替えるって

その場合、担当はハゲ塚だなって』


ハゲ塚=デコがハゲあがってて超ウザキモイ大塚先生


『はっ???!!!いやマジであいつは嫌!!』

『本当かよ?!翔??!!』

『マジでやべーな、それ』



はは、皆動揺してる



そして男子の間ではあまり木下先生を挑発しないようにという暗黙のルールができていた






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