『最後にあなたを好きになってよかった』
【11】弾かれた手
2学期が始まった
相変わらず窓の外を眺めている
あの日、泣きつくした俺は、ただ「帰ります」とだけ言い残し部屋をでた
なにがそんなに寂しいのか、なにか辛いのかわからないが
ただ泣いた後の俺は晴々としていた
そして想った、「先生ありがとう」と
それからの俺は彼女を避けるのをやめた
俺的にはかなりキツイ・・・・・・・・なぜならどんどん彼女に惹かれていったからだ
しかし、それでも仕方なかった
彼女に心配をかけるわけにはいかない
しかし、それでも俺は家族の元へ行く決心は固い
進路も本当はどうでもよかった
でも彼女を安心させるために都内の大学を希望し、先生の選んだ大学を受験することに決めた
そして高校生活最後の・・・・いや人生最後のクリスマスは明日に迫っていた