『最後にあなたを好きになってよかった』


『ワーイ、ヤッター!!』


綾音や琴美は飛んで喜んでる。



そうさ、これからは皆一緒に天国でくら・・・『翔!!!!』『あなた!!!!』





向こうでも、感動の対面が行われている



『鈴子!』

背広の男は40前後の女性を抱きしめる


『桜!!』


学生服の男も十代の女性を抱きしめていた。そして学生服の男は背広の男性の方に加わり



『母―さん!!』


『ああ、翔』

40前後の女性は翔という男を抱きしめる




たぶん、家族なのだろう・・・・・



死ぬことは決していい事ではない


しかし、最愛の人に会えるのなら、それもまたいいのか・・・・



死に急ぐのは絶対よくない、でも不慮の事故や、病気で亡くなってしまった人達にはこういう幸せもいいのではないか?




俺は、めぐみや娘たちを抱き、あの家族を眺めながらそう思った





『あのーーー、おぬしらワシのこと忘れとらんか?』


神はそう言うとちょっと罰が悪そうに言ってきた。




一斉に、我々は神を見る

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