『最後にあなたを好きになってよかった』


『誠に言いにくいのじゃが・・・・そこの三人の内、二人しか死んでおらんのじゃよ・・』



はっ??



三人の内・・・・ふたり???




『ちょっと待ちんしゃい・・・・・・えーーーと・・』


神はファイルを何回も覗くと・・・・


『おっ・・あった、あった・・・・そこの君・・えーー、梶原翔、君は死んどらんよ』




『はああぁ??!!』

学生服の男は、今にも神に突っかかりそうに近寄る



『うん、君は死んどらん』

神はファイルを再度確認し、頷きながら話す




『なに言ってんだよ、お前!!じゃー、なんで俺はここにいるんだよ?!』


神の胸倉を掴みながら、いい寄る。




『ちょ、翔!!神様になんてことを!!』

彼の母親が止めに入る。



『うーーむ、幽体離脱って奴じゃのー、早よー、体に戻りなさい』

神は白ヒゲを触りながら、淡々と話す



『ちっ・・・・・俺は戻らねー、桜と一緒に暮らすんだ!』

彼は神を睨みながら、言い放つ




『困ったのーー、体が空いてしまっては・・・仕方がないのーーー』


すると神は持っていた杖を彼に振り下ろそうとする・・




『だめーーーー!!!』
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