D i a r y
どうして
どうして、
こんなことになったんだろう
どうしておれは
この目の前の何より大切な女を
守ることもできないんだろう
どうして、ただ見守ることさえ
おれには許されないのだろう。
好きだと
何度も何度も聞こえない声で叫んだ。
愛しているんだ。
どうしようもなく、愛しているんだ。
届けてしまえば、真実を知れば
それこそ生涯雨を苦しめる言葉。
吐き出すことは許されなかった。
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