D i a r y



おれの醜い背中の火傷に

優しくキスしてくれた。

痛かったね、と

おれのために泣いてくれた。

母親につけられた虐待の傷跡も

全て含めておれなんだと

教えてくれた。

認めてくれた。


無条件に見返りを求めず

ただただ愛してくれた。

まるで、母親のように。
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