初雪といっしょに見守ってる



とりあえず、見物。
雪乃と美空ちゃんには悪いけど、見物。



「あのチャラ男くん、声かけるの時間の問題かもねぇ…。」


「かもねぇ…。んー悔しいねぇ…。ここからは地上の声は聞こえないから。」


「だよなぁ…。」



ボソッとつぶやくと、空はニコォと微笑みを俺に向けた。



「そのときは、美空の夢に行こうかな。
そんで…言う。“美空にあう男を見つけて”て。」


「――…っお前は、美空ちゃんを見れる期間が短くなっても、いいわけ?」



だって、そうじゃん。
悲しいことだと思う…。
それとも空は、美空ちゃんを見ていられなくても、いいわけ?



「んー?だってさ、不幸せになるより、幸せになってほしいでしょ?
たしかに、期間は短くなるけど…そんなの気にしてたら、美空が幸せになれない気がして。」



あぁ、そっか。
そーいう考え方もあるのか。
やっぱり空は大人だな…。



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