初雪といっしょに見守ってる
白かったはずのココが…色づき始めてる。
俺は、この場に立って、改めて思った。
《雪乃、どうして、ヨーヨーもらわなかったの?》
『それは………。』
うつむく雪乃の頭をそっと撫でる。
雪乃は目を潤ませ、俺を見た。
《俺への罪悪感だった?》
『ち、違うもんっ…!』
《俺に申し訳なかった?》
『………っ………。』
雪乃は涙を我慢してるのか、眉と眉を寄せた。
綺麗な形の唇をキュッと結び、開こうとしない。