初雪といっしょに見守ってる
人の考えは、モロくて、儚い。
ちょっとしたことが、揺らがせる。
だから、空はスゴいんだ。
心が揺らがない。
なにがあっても。
美空ちゃんが運命の相手と出会っても、
なにがあっても……。
俺は、空の強さの半分がほしい。
心の半分がほしい。
「雪乃ちゃんは?」
心配そうに問いかけた空に、首を横に振る。
空が「そっか…。」とトーンを下げた。
なにも空が悲しがることじゃない。
責任は、俺。
トラックにひかれた俺のせい。