初雪といっしょに見守ってる
困惑の天使
サラサラとガサガサと紅葉が地面に落ちて、枯れ葉となっていく。
俺と雪乃が一度別れた季節が、やってきた。
「……ふーん…へぇ、わざわざ学校まで来てくれた雪乃ちゃんをフッたんだ?」
「うっ………。」
「なんでフッたの?」
「それは………。」
あの日、雪乃はマフラーもコートもせず、俺に会いに来てくれた。
すごく、すごく嬉しかったけど……すごく、すごく、後悔した。
「言ってみ。」
「俺の為に来てくれた。でも、冷たくなって来た。俺の為に…。……雪乃は、無無理ばっかするから…。」
「それで、別れたと。」
「………うん…。」