初雪といっしょに見守ってる



「新橋!11月11日って暇?」


「……なんで…かな。」


「よかったら遊ばないかなぁって。」



今日、夏目凪が雪乃にやっと言った。
でも…11月11日…。



「あ、の、その日はっ…ごめん…なさい。」



――…やっぱり俺は、邪魔になった。


俺さえいなければ…
あんとき…呼び止めなかったら…あの日約束しなければ…
もしかしたら、2人は約束して、付き合うかもしれないのに…。


あーあ…なんで今地上を見にきちゃったんだろ。



「はぁぁ…空、どーしよ。俺…。」


「由季?戻ってきたの?」


「うん。」



< 50 / 59 >

この作品をシェア

pagetop