初雪といっしょに見守ってる



雪乃、雪乃は幸せになっていいんだよ?
なってほしい。



「あのさ、由季。」


「ん?」


「1つ、提案があるんだ。」


「なに?」



空は誰もいないのに耳元でコソコソと話し始めた。










♪~♪~♪



まだ俺の墓前にいた雪乃の携帯が小刻みに震える。
雪乃が大好きだと言ってたバンドの音が、静かに響く。



空の作戦が、始まった――。



< 54 / 59 >

この作品をシェア

pagetop