少しだけでいいから・・・
「中学入る前にロンリーになって良かったぁ★」


「そうだね★中学校入ったから、
美幸、絶対カッコイイ彼氏ゲットする!」


「莉子もぉ〜!」


「じゃあ後でカッコイイ人見つけよ!」


「ラジャー★」

やっと4階に着いた。


「あっ、4組あった!
美幸ここだからまた後でね!」


「うん★じゃあ後でね!」


「「バイバイ★」」


あたしはクラスに入った。

とりあえず自分の席を探した。


えっと……
早川美幸っと……


あった。前から3番目が…
まぁいいや!


あたしは座って、鞄を机の横にかけた。

そしたら、咲枝に呼ばれた。

咲枝はあまり仲良くないが
同じ小学校だったから
話す事はたまにあった。

「咲枝〜!4組なんだぁ!」

「うん!美幸もじゃん!」


「うん!咲枝席どこ???」


「ん???ここ★」


あたしの後ろじゃん★
良かった★


「良かったぁ★知らない人来たら
なんか気まずいじゃん。」


「まぁね★」


咲枝と二人で話していたら
知らない男子が話しかけてきた。

「ねぇ、名前何〜???」


「えっ…美幸だけど…」

「ふーん★隣の子は???」


「咲枝です……」


「分かった★てか敬語なしで★」


「分かった…」

なんかチャラい感じだな…
けど話やすそう★


「そっち名前何???」


「俺は翔太★」


「じゃあ翔太って呼んでいい???」


「いいよ〜★
じゃあ美幸って呼ぶね!」


「うん!」

案外いいかも★
ちょっと惚れる★


クラスに誰か入ってきた。
1年生を案内する3年生みたいだ。


「1年生のみなさん、おはようございます。」

「「おはようございます。」」


「今から出席をとります!」


「〇〇さん…」

「早川美幸さん」


「はい…」


注目されるのが恥ずかしいから
小さな声で返事をした。


「はい、今から体育館へ移動します。
出席番号順で廊下にならんでください。」


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