同級生-Memories-
それからの生活も、変わったことと言えば左手の薬指に指輪が光るようになったことくらいで、それまでの生活と特に変わりはなくて。
クミは会社でも旧姓のまま仕事をしていたので、特に不便もなかったようだった。
夫婦になってしばらくして、俺の移動の話があり、以前にまして仕事が忙しくなった。
部署の移動でも勤務先の変更はなかったので通勤などに変更はなかったけど、毎日朝から夜遅くまでの仕事にとにかく夢中になって頑張っていた。
クミもそれなりに忙しかったのか、毎日残業ばかりの俺に文句も言わずに家事をしてくれ遅くまで俺が帰宅するのを待っていてくれた。
土日も関係なしに仕事ばかりの俺だったけど、そのころは新しいことを任されるようになって仕事が楽しくて。
家で一人寂しく待っているクミのことなんて考える余裕がなかった。
完全にすれ違い生活になってしまってから半年経ったころ、久しぶりにまとまった休みが取れることになり、クミに一緒に旅行へ出かけないかと提案した。
「ごめんね、大事なレセプションの前だから休めないの」
「そうか。まあ、仕方ないよ」
俺だってずっと忙しくていたんだ。
一緒に旅行できると思っていた俺が甘かったんだ。
忙しいクミを応援するように、俺が休みの間は家のことをすべて俺がこなし、クミに少しでも負担にならないように気を付けていたけど。
クミは会社でも旧姓のまま仕事をしていたので、特に不便もなかったようだった。
夫婦になってしばらくして、俺の移動の話があり、以前にまして仕事が忙しくなった。
部署の移動でも勤務先の変更はなかったので通勤などに変更はなかったけど、毎日朝から夜遅くまでの仕事にとにかく夢中になって頑張っていた。
クミもそれなりに忙しかったのか、毎日残業ばかりの俺に文句も言わずに家事をしてくれ遅くまで俺が帰宅するのを待っていてくれた。
土日も関係なしに仕事ばかりの俺だったけど、そのころは新しいことを任されるようになって仕事が楽しくて。
家で一人寂しく待っているクミのことなんて考える余裕がなかった。
完全にすれ違い生活になってしまってから半年経ったころ、久しぶりにまとまった休みが取れることになり、クミに一緒に旅行へ出かけないかと提案した。
「ごめんね、大事なレセプションの前だから休めないの」
「そうか。まあ、仕方ないよ」
俺だってずっと忙しくていたんだ。
一緒に旅行できると思っていた俺が甘かったんだ。
忙しいクミを応援するように、俺が休みの間は家のことをすべて俺がこなし、クミに少しでも負担にならないように気を付けていたけど。