同級生-Memories-
出会い・再会
独身となった俺の毎日は、結婚していた時とたいして変わらなくて。
俺の名義で借りていた部屋は離婚と同時に引き払い、会社の近くに新しい部屋を借りて生活をしていた。
クミは、離婚が成立してからお互いに連絡することもなく、どこで何をやっているのかも知らない。
新しい生活を始めてからは、定期的に会っていた大学の同級生とも連絡を取らなくなってしまっていたので、毎日忙しい仕事に振り回されながら過ごしていた。
「飛田さん、飲みに行きましょうよ」
同窓会へ顔を出さなくなった俺は、会社の仲間に誘われて時々飲みに行ったりするくらいで、それ以外はほとんど会社と家の往復のみ。
時々体を動かしにジムへ通ったりして休日を過ごしたりしていた。
独身に戻ったからと言って特に好きな人が出来るわけでもなく。
女のことの飲み会に誘われることもあったけど、そんな気分にもなれずに断ったりしていた。
大した趣味のない地味な俺は、一人で気ままな今の生活にすっかり慣れてしまっていた。
30歳の誕生日に、疎遠になっていた同級生数名が電話をくれて、久しぶりに会うことになった。
クミと別れてから彼女すら出来ていなかった俺だったけど、仕事も順調だったし、職場の仲間と飲みに行ったりするのも楽しいもので。
5年ぶりくらいの同窓会に、どんな顔をしていったらいいのか悩みもしたけど、昔からの気を使わない仲間ばかりだったのでとくにどうってことなくて。
少し遅れてお店に着いた俺の目に入ってきたのは、5年ぶりに会うクミの姿だった。
俺の名義で借りていた部屋は離婚と同時に引き払い、会社の近くに新しい部屋を借りて生活をしていた。
クミは、離婚が成立してからお互いに連絡することもなく、どこで何をやっているのかも知らない。
新しい生活を始めてからは、定期的に会っていた大学の同級生とも連絡を取らなくなってしまっていたので、毎日忙しい仕事に振り回されながら過ごしていた。
「飛田さん、飲みに行きましょうよ」
同窓会へ顔を出さなくなった俺は、会社の仲間に誘われて時々飲みに行ったりするくらいで、それ以外はほとんど会社と家の往復のみ。
時々体を動かしにジムへ通ったりして休日を過ごしたりしていた。
独身に戻ったからと言って特に好きな人が出来るわけでもなく。
女のことの飲み会に誘われることもあったけど、そんな気分にもなれずに断ったりしていた。
大した趣味のない地味な俺は、一人で気ままな今の生活にすっかり慣れてしまっていた。
30歳の誕生日に、疎遠になっていた同級生数名が電話をくれて、久しぶりに会うことになった。
クミと別れてから彼女すら出来ていなかった俺だったけど、仕事も順調だったし、職場の仲間と飲みに行ったりするのも楽しいもので。
5年ぶりくらいの同窓会に、どんな顔をしていったらいいのか悩みもしたけど、昔からの気を使わない仲間ばかりだったのでとくにどうってことなくて。
少し遅れてお店に着いた俺の目に入ってきたのは、5年ぶりに会うクミの姿だった。