同級生-Memories-
一人で家へ帰る気にもなれず、しばらく街の中を歩いていたけど。
目的なく、夜の街を男が一人で歩いても楽しいことなんて何もない。
「はぁ」
ふと立ち止まり空を見上げると、綺麗な三日月が見えた。
「何やってんだ、俺」
会費だけ払って逃げるように出てきてしまった。
結婚したクミにおめでとうくらい言ってくればよかったかも。
でも、再婚相手に会いたくない、と思ってしまったのだ。
まさか自分がまだクミに未練があるのかと不安になってしまうけど、そんなわけはない。
あるわけがない、はず。
自分の気持ちに自信が持てなくて、ふと目に入った立ち飲み居酒屋に吸い込まれるように入って行った。
ビールとつまみを頼み、一人カウンターでぐいっと飲む。
この数年間、クミを想っていたわけじゃないけど、他に好きな人が出来たわけでもなかった。
女の子との飲み会に積極的に参加することもなかったけど、彼女が欲しいとも思ったこともなかったし。
いい年して彼女が欲しくないなんて、やはり異常だろうか。
…心のどこかで、クミのことを忘れられないでいるのだろうか…。
目的なく、夜の街を男が一人で歩いても楽しいことなんて何もない。
「はぁ」
ふと立ち止まり空を見上げると、綺麗な三日月が見えた。
「何やってんだ、俺」
会費だけ払って逃げるように出てきてしまった。
結婚したクミにおめでとうくらい言ってくればよかったかも。
でも、再婚相手に会いたくない、と思ってしまったのだ。
まさか自分がまだクミに未練があるのかと不安になってしまうけど、そんなわけはない。
あるわけがない、はず。
自分の気持ちに自信が持てなくて、ふと目に入った立ち飲み居酒屋に吸い込まれるように入って行った。
ビールとつまみを頼み、一人カウンターでぐいっと飲む。
この数年間、クミを想っていたわけじゃないけど、他に好きな人が出来たわけでもなかった。
女の子との飲み会に積極的に参加することもなかったけど、彼女が欲しいとも思ったこともなかったし。
いい年して彼女が欲しくないなんて、やはり異常だろうか。
…心のどこかで、クミのことを忘れられないでいるのだろうか…。