同級生－Memories－
自分の気持ちなのに、よくわからない。

3杯ビールを飲んでから店を出て、もう一度空を見上げた。

「帰るかな」

もっと飲みたい気もするけど、こんな気持ちのまま一人で飲んでもろくなこと無い。

そう自分に言い聞かせながら自宅までの少し長い道のりを、のんびり歩いて帰宅した。


倒れこむように自宅のベッドに横になり、枕に顔をうずめた。

いろんな思いが巡るけど、自分がどうしたいのかわからない。

しばらく何も考えないようにして目を閉じていたけど、ふとポケットの中でふるえている携帯に気がついて携帯を取りだした。

着信は今日の主催者からで、姿を消した俺を心配しての電話だろう。

電話に出来るになれず、そのまま着信が切れるまでベッドの上に投げ出した。

しばらくして切れたのか、再び携帯が震えて。

すぐに消えたのでメールだと思い、再び携帯を見ると沢山の着信履歴とメールを受信していた。

何気なく開いたメールは、クミからで。

…アドレス、変えてなかったんだ。

ずっと連絡を取っていなかったから、もう携帯を変えてしまったんだと思っていた。

俺自身、変えようかと思った時期もあったけど、そのまま帰ること無くなんとなく同じ番号で持ち続けていて。

まさかクミからメールが来るなんて思っていなかったので、そのままメールを開いた。
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