同級生-Memories-
昨夜の酒もまだ抜けきらないままに、冷蔵庫から缶ビールを取りだす。
つまみになりそうなものは何もなくて、仕方なく棚にあったスナック菓子を開けた。
休日の朝からやけ酒なんて、ろくなこと無いに決まってる。
何も考えずにプルタブを開け、ぐいっと喉に流しこんだ。
さっき飲んだコーヒーがまだ口に残っていて、まずい。
すごく、まずい。
「…はは」
結局、前を向いて歩いていたには、クミだけで。
いつまでも自分の気持ちを押し殺して、うじうじとしていたのは俺だけだったんだ。
そんな自分が情けなくて、気がつけば頬を涙が伝っていた。
「クミ…」
彼女との思い出のものは、一緒に生活していたアパートを引き払うときにすべて処分した。
二人で撮った写真も、一緒に買った家具も、すべて。
俺の手元に残っているクミの思い出は、もう何もないと思っていたのに。
携帯に残っていた、彼女の番号とアドレスはあの頃と変わらないままだったなんて。
我ながら、情けなさすぎる。
つまみになりそうなものは何もなくて、仕方なく棚にあったスナック菓子を開けた。
休日の朝からやけ酒なんて、ろくなこと無いに決まってる。
何も考えずにプルタブを開け、ぐいっと喉に流しこんだ。
さっき飲んだコーヒーがまだ口に残っていて、まずい。
すごく、まずい。
「…はは」
結局、前を向いて歩いていたには、クミだけで。
いつまでも自分の気持ちを押し殺して、うじうじとしていたのは俺だけだったんだ。
そんな自分が情けなくて、気がつけば頬を涙が伝っていた。
「クミ…」
彼女との思い出のものは、一緒に生活していたアパートを引き払うときにすべて処分した。
二人で撮った写真も、一緒に買った家具も、すべて。
俺の手元に残っているクミの思い出は、もう何もないと思っていたのに。
携帯に残っていた、彼女の番号とアドレスはあの頃と変わらないままだったなんて。
我ながら、情けなさすぎる。