同級生-Memories-
顔を見合わせて笑いながら、必要なさそうなものだけを棚へ戻したけど、それでもかなりの量。

保存できる食材も多く含まれているのでとりあえず清算することにした。

「車で来て正解だったな」

「本当。沢山買いすぎちゃった」

コーヒーショップで好きなコーヒーをテイクアウトし、少しだけ遠回りをしてドライブしながら帰宅した。

買って来たものをすべて片付け、日も傾いてきたので夕飯作り。

二人でキッチンに並んで料理するのは、こうして私がジュンペイさんの家へ来ているときは当たり前のことだったけど、今日からはなんだかちょっと違うような気がする。

今までと同じことなのに、お泊まりに来るのと二人で一緒に暮らすことってやっぱり違うよね。

そんな事を想いながら、ここから帰ることを気にしなくていいというのはやはり気が楽で、そして嬉しい。

明日からはここから出勤して、ここへ帰ってくるんだ。

夕飯を作り終わり、二人で並んで食事を取る。

彼と一緒にいるようになってもう何年もたつのに、こうして一緒に住むことになってやっと、彼と結婚するのだと実感がわいてきた。
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