同級生-Memories-
次に目が覚めると、隣にいたはずのジュンペイさんはもうベッドにいなくて。

もそもそと寝室を出ると、ソファに座ってコーヒーを飲みながら新聞を読んているところだった。

「おはよう。目覚めはどう?」

「おはようございます。私寝ちゃったんだね」

昨夜のことを言うと、何後もとなかったかのようにやさしく微笑んでから私を自分の隣に座らせ、新聞をテーブルの上に置く。

「コーヒー、飲むか?」

「あ、自分で入れるよ」

私が言うよりも先に立ちあがり、お揃いのマグカップにコーヒーを入れてくれる。

「…ありがとう」

いつも朝はコーヒーだけ。

一人で生活するようになってから、朝ご飯を食べなくなった私。

ジュンペイさんも、もともと朝は食事を取らないらしく、二人でいるときは寝起きのコーヒーだけだった。

「さて、今日のご予定は?」

ゆっくりとコーヒーを口にする私の肩に腕を回し、そっと抱きしめてくれるジュンペイさん。

いつもいつも優しくて、そしていつもいつも私はそれに甘えている。
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