同級生－Memories－
付き合っているころから、休日一緒に過ごしていて今日のように会社へ呼び出されることはよくあった。

これからは、ずっと一緒にいるんだから、もっと頻繁にこうして一人残るんだなぁなんて考えると、寂しさがこみ上げてくる。

綺麗に片付いた家の中で、一人窓辺に置いた花を見ながらぼーっとしていると、私の携帯が鳴りだした。

頻繁になるわけではない携帯電話だけど、メールではなく、着信はあまりない。

ジュンペイさんからの着信は音を変えてあるからすぐわかるけど、今なっているのはそれ以外の音。

慌てて携帯を手に取り、相手を確認すると見たことのない番号だった。

「誰だろ？」

基本的に知らない番号の電話には出ないようにしている。

誰かわからないし、間違い電話かもしれないし。

知っている人からの急用なら、かけ直してくれるだろうし。

しばらく画面を見ていると、留守番電話に切り替わった。

留守電が入ればわかるし、とそのまま携帯を置いて再び窓際へ行くと同じ着信音が鳴り響きだして。

「…番号変えたのかなぁ」

誰か、友達が番号を変えたのかもしれない。

そんな事を考えながら電話に出た。

『あ、クミちゃん？私、アオイ。覚えてる？』
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