同級生-Memories-
何時になるかわからないけど、買ってきたデザートは彼が返ってきてから一緒に食べよう。

お風呂の準備をして洗濯物を畳みながらテレビを見てゆっくりしていたら、ジュンペイさんが帰ってきた。

時計を確認すると、電話を切ってから2時間も経っていて。

ぼんやりテレビを見すぎたかも。

「まだお風呂に入っていなかったの?」

「うん、テレビ見ていたらこんな時間になっちゃった」

ジュンペイさんの手にはコンビニの袋。

手渡された袋の中身を確認すると、私が勝ってきたのと同じプリンが入っていた。

「ふふ」

「なんだよ、好きだろ、それ」

笑いながら冷蔵庫から同じものを取りだすと、ジュンペイさんもくすくす笑いながら私をそっと抱きしめてくれた。

「気が合うな、俺たち」

「そうね」

ちゅっと触れるだけのキスをしてから、どちらともなく服を脱がせて一緒にお風呂に入った。
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