同級生-Memories-
大学を卒業してヤスと一緒に暮らし始めたころ、こんな気持ちで帰りを待っていた。
早く帰ってこないかな、って。
「…よし!」
あの頃はすべてがいっぱいいっぱいで余裕がなかったけど、今は違う。
若かったあの頃と違って、それなりに年齢を重ねて来たんだ。
待っているだけじゃだめなんだ。
冷蔵庫を開けて、明日の夕飯の下準備を始めた。
明日のメニューは決まっているから、準備できるものは今のうちにしておけば明日が楽だし。
キッチンに立って明日の準備が終わりかけたころ、ジュンペイさんから電話があり、今から帰るとのこと。
思ったよりも早い帰りに嬉しくなって、慌ててキッチンを綺麗に片づけて今日の夕飯を温めなおした。
ただぼーっと待っているんじゃなくて、やれることをやろう。
私の方が帰りが早いことが多いから、何か習いごとを初めてもいいかもしれない。
家で帰りを待っていると、どうもふさぎこんでしまうから。
誰かに頼ってしまう自分の弱さを、どうにか克服したい。
ジュンペイさんと結婚すると決めてから、ずっと心のどこかで思っていたこと。
ヤスへの寂しさから、ジュンペイさんの優しさに甘えてしまった自分。
もう二度とあんなことにならないためにも、強くなりたいから。
早く帰ってこないかな、って。
「…よし!」
あの頃はすべてがいっぱいいっぱいで余裕がなかったけど、今は違う。
若かったあの頃と違って、それなりに年齢を重ねて来たんだ。
待っているだけじゃだめなんだ。
冷蔵庫を開けて、明日の夕飯の下準備を始めた。
明日のメニューは決まっているから、準備できるものは今のうちにしておけば明日が楽だし。
キッチンに立って明日の準備が終わりかけたころ、ジュンペイさんから電話があり、今から帰るとのこと。
思ったよりも早い帰りに嬉しくなって、慌ててキッチンを綺麗に片づけて今日の夕飯を温めなおした。
ただぼーっと待っているんじゃなくて、やれることをやろう。
私の方が帰りが早いことが多いから、何か習いごとを初めてもいいかもしれない。
家で帰りを待っていると、どうもふさぎこんでしまうから。
誰かに頼ってしまう自分の弱さを、どうにか克服したい。
ジュンペイさんと結婚すると決めてから、ずっと心のどこかで思っていたこと。
ヤスへの寂しさから、ジュンペイさんの優しさに甘えてしまった自分。
もう二度とあんなことにならないためにも、強くなりたいから。