同級生－Memories－

「ただいま」

思ったよりも早く家に着いたジュンペイさんは、キッチンにいる私を見てにっこり笑うとぎゅっと私を抱きしめてくれた。

「お腹空いた」

「うん、できあがっているよ。食べようね」

部屋着に着替えたジュンペイさんの前に並べた夕飯は、ごく普通のメニューで。

レパートリーだってそんなに広くないけど、味は悪くないはず。

二人で食べる夕飯は、一人暮らしの時にはない楽しい時間。

誰かと一緒に生活すると言うことは大変なことだけど、でも幸せ。


毎日が当たり前に過ぎていき、ジュンペイさんは泊りで出張へ出かけて行った。

私は金曜日のお仕事を終えてから同期の女の子と夕飯を外で済ませて。

土曜日は同窓会へ出かけるために少しだけおしゃれして家を出た。

約束の時間よりも少し早めにコーヒーショップに入り、同じように少し早めに出て来たアオイちゃんと合流。

二人で時間までおしゃべりを楽しんでから会場である居酒屋へと向かった。

「すごい、皆変わっているんじゃない？」

「うん、すっごい変わった人も中にはいるよ」