同級生－Memories－
携帯を持って寝室へ行き、充電器に差し込んでベッドに横になる。

天井を見上げても眠いわけじゃないのでなんとなく携帯が気になってしまう。

携帯を手にとって画面を確認しても、ヤスからの連絡はなくて。

どうしても気になって再びメールを送ったけど、返事は帰ってこない。

「ふぅ」

小さくため息をついて携帯を充電器に戻したところで、ジュンペイさんが寝室へやってきた。

「あれ、まだ起きてた？」

「うん。なんとなく眠れなくて」

ベッドに横になっている私をやさしい目で見ているジュンペイさん。

そっと横に来て私を抱きしめてくれた。

「疲れたならゆっくり休むといいよ。お休み」

「おやすみなさい」

前髪をかき分けるようにしておでこにキスをしてくれたジュンペイさんは、いつもと変わらずやさしくて。

ヤスからの返事は、きっと来ない。

明日の朝、アドレス帳からヤスの名前を削除しよう。

そう思いながらジュンペイさんの腕の中で瞳を閉じた。
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