同級生-Memories-
自分の作業をこなしながら、時々彼女の様子をうかがうと、真剣に取り組んでいる姿に好感が持てた。
定時が来て、残業が当たり前の俺は時間を気にせずに仕事をしていて。
ふと気がついて彼女を見ると、丁寧に机の上を片付けている所だった。
一通り片付けが終わってから俺の前まで来て、「あの…」と申し訳なさそうに声をかけて来た。
「ああ、お疲れ様。どうした?」
「あの、半分終わりました。明日の午前中には全部終わると思います」
お先に失礼します!と元気よく頭を下げて帰っていく彼女を、お疲れ様と送り出した。
「今年の新人の中では一番真面目そうだな」
隣の席でそんな彼女の後姿を見ながら、笑っている社員。
俺より一回り上の男性から見た彼女は、娘位に移っているのだろうか。
俺の目には、娘にしては大きすぎるし、かといって恋愛対象かと言うと…。
「飛田には若すぎるか?」
「はは、そうですねぇ」
そもそも、俺の気持ち云々よりも若い子が14も年の離れた俺を相手にしてくれるはずもなく。
ここ何年も、一人の女の子のことをそんなに深く考えたことなんてなかった俺は、気がつけば彼女のことをよく考えるようになっていた。
翌日も、彼女は昨日俺に報告してくれた通りに午前中に作業を終わらせて。
俺からは頼める仕事もなかったので、他の人のところへ向かわせたけどどんな作業でも真面目に取り組んでいる様子だった。
定時が来て、残業が当たり前の俺は時間を気にせずに仕事をしていて。
ふと気がついて彼女を見ると、丁寧に机の上を片付けている所だった。
一通り片付けが終わってから俺の前まで来て、「あの…」と申し訳なさそうに声をかけて来た。
「ああ、お疲れ様。どうした?」
「あの、半分終わりました。明日の午前中には全部終わると思います」
お先に失礼します!と元気よく頭を下げて帰っていく彼女を、お疲れ様と送り出した。
「今年の新人の中では一番真面目そうだな」
隣の席でそんな彼女の後姿を見ながら、笑っている社員。
俺より一回り上の男性から見た彼女は、娘位に移っているのだろうか。
俺の目には、娘にしては大きすぎるし、かといって恋愛対象かと言うと…。
「飛田には若すぎるか?」
「はは、そうですねぇ」
そもそも、俺の気持ち云々よりも若い子が14も年の離れた俺を相手にしてくれるはずもなく。
ここ何年も、一人の女の子のことをそんなに深く考えたことなんてなかった俺は、気がつけば彼女のことをよく考えるようになっていた。
翌日も、彼女は昨日俺に報告してくれた通りに午前中に作業を終わらせて。
俺からは頼める仕事もなかったので、他の人のところへ向かわせたけどどんな作業でも真面目に取り組んでいる様子だった。