不良王子★強がり姫
玄関を出た
ズカズカとあたしは、来春のもとに進んだ
来春はあたしに気付いたのか、妖艶に笑った
きーーーーーっ!
余裕じゃん!
「何で、ここに居んのよ!!!」
「優妃待ってたからじゃん?」
「あたし、高校教えてない!!」
「絋雅さんに聞いた」
得意げに笑う来春
お姉ちゃぁ~~~ん!!
「帰ろーぜ?」
玄関では、目を光らせる田中と教頭
…わかった!
「わかったわよ!!帰ればイイんでしょ!!」
来春より先を歩き出した
「待てよ!危ねーんだから」
危ない?
「何が?」
「夕方なんだから、女1人は危ねーの!」
ドキン…と胸が鳴った
「…アハハ!過保護ぉ!!」
あたしが危ないわけないじゃん!