不良王子★強がり姫
正直なところは、怖いの大嫌い…
「ふーん、」
そ、そうだし……怖くなんかないし…!!
ベチャ!
「うわぁぁぁぁぁん!いたいよぉ!!」
「「!!??」」
後ろを振り向くと居たのは、小さい男の子
どうやら、後ろをついて来たのはこの子らしい
「うわぁぁぁん」
転んだらしく膝から血が出ていた
「放っとけ」
来春はため息をついた
「ダメ、」
あたしは男の子に近付く
「大丈夫?」
しゃがんで、男の子に聞いた
「いたいよぉ」
ばんそうこう…持ってない……ど、どうしよ
本当に小さい子…
抱っこ出来そう
「ったく…優妃、ほら」
来春が持っていたのは、ばんそうこう
「ありがとう」
あたしは、ばんそうこうを受け取った
「ほら、痛いの痛いの飛んでけ」
膝にばんそうこうを貼ると男の子があたしを見た