不良王子★強がり姫
「…ままぁ…」
そう言ってあたしに抱き付いた
「へ?え?」
「…まま、だっこ」
あたしをお母さんだと思ってる??
「おい、チビ名前は?」
「りゅう…」
あたしは、りゅうを抱っこした
「りゅうの親はこんなに、可愛くねぇのか?」
「何よ!失礼な!!」
ジーとあたしを見つめたりゅう
「ままじゃない…ままどこぉ!!」
「知るか、」
…捜さなきゃ
キュッと来春の制服を掴んだ
「来春…一緒にりゅうのお母さん捜そう?」
来春の顔を見上げた
「……しかたねーなぁ」
「ありがとう」
………
…
……
それから、二時間くらい歩き回った
「ままぁ!」
「りゅう!…本当にありがとうございます、」
「いえ…別に」
やっと、親が見つかった
ふと、気がつくと周りはスッカリ夜