不良王子★強がり姫
あたしの言葉なんて無視
「人の話し、聞いてんのぉ~~~!!!?」
「聞いるよ?変態だろ??」
話し聞いてんじゃない!!
スルリと手を繋いだ来春
「ちょっ!!離してっ!!」
男子と付き合ったことなんてない…あたし
来春の手が大きくて、恥ずかしかった
「だって、離したら逃げるじゃん?逃げないの?」
ぐ…逃げますともさ…
「逃げないから、離して」
嘘をついて逃げてやるっ!!
少し緩んだ手…
スルッと手を抜いて走り出す!!!
…………はず
「ほら、逃げんじゃん?」
あたしを後ろから抱き締める来春
耳元で囁くから、心臓がうるさい
「に、逃げないし!!」
「嘘つく悪い優妃には」
妖しく笑った来春
な、なんか来るっ!!
「んふっ!!???」
抱き付かれたままの状態からのキス
「…んぅぅ…」
最初のキスより深いキス
頭を固定されているから、呼吸が出来ない