脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

一夜あけて今夜。


連日、バタバタイベント続き。


私、けっこう疲れてます。



けど。


どうしても一人じゃ無理って言う留美に負けて、


流川と私もオネエマンのマンションに着いてきた。



流川のマンションもスゴイけど、


オネエマンのマンションもかなりのもの。



さすが店NO.1。


流川のマンションより背は低いけど、


エレベーターに乗って到着したのは8階のフロア。



「はぁ……。もう腹をくくるしかないわね」


「ケンカ腰になるなよ」


「自信ないわ……」



不安げな留美の背中を、流川はボンッと叩いた。



「痛っ!」


「アンタがそんなでどうすんだよ。気合い入れろ」


「……分かったわ」



今日、私たちが部屋に行くっていうことは事前に連絡してある。


お父さんとお母さん、そして香穂ちゃんも中にいるはずだ。



「言いたいことはちゃんと言えよ」


「うん」


「じゃ、入るぞ」



流川の指が、呼び鈴ボタンに伸びる。



両脇の私とオネエマンは、


覚悟を決めて、つかんでいた流川の腕を離した。


< 101 / 404 >

この作品をシェア

pagetop