脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
一夜あけて今夜。
連日、バタバタイベント続き。
私、けっこう疲れてます。
けど。
どうしても一人じゃ無理って言う留美に負けて、
流川と私もオネエマンのマンションに着いてきた。
流川のマンションもスゴイけど、
オネエマンのマンションもかなりのもの。
さすが店NO.1。
流川のマンションより背は低いけど、
エレベーターに乗って到着したのは8階のフロア。
「はぁ……。もう腹をくくるしかないわね」
「ケンカ腰になるなよ」
「自信ないわ……」
不安げな留美の背中を、流川はボンッと叩いた。
「痛っ!」
「アンタがそんなでどうすんだよ。気合い入れろ」
「……分かったわ」
今日、私たちが部屋に行くっていうことは事前に連絡してある。
お父さんとお母さん、そして香穂ちゃんも中にいるはずだ。
「言いたいことはちゃんと言えよ」
「うん」
「じゃ、入るぞ」
流川の指が、呼び鈴ボタンに伸びる。
両脇の私とオネエマンは、
覚悟を決めて、つかんでいた流川の腕を離した。