脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「うわっ、なんで寝てんだ私っ」
あああーーー!
先に寝ようと思ってたのに!
いや、寝てたけど。
こんなとこで寝ちゃうなんてっ。
「しかしお前はホントによく寝るな」
がばっと起き上がった私の隣に、缶ビールをプシッとあけた流川が腰を下ろした。
「髪、乾かせって言っただろ。見ろ、カエルの腹。濡れてるぞ」
「ホントだ……ごめん、カエル」
「風邪ひいたらお前のせいだな」
「そだね……。って!」
ははっと流川は、ぐびぐびっとビールを飲み干した。
イイ飲みっぷりだなぁ。
そしてイイ横顔だなぁ。
…( ̄p ̄//)…あ。
見惚れてる場合じゃなかった。
「わ、私、寝るねっ。おや、おやすみっ」
立ちあがって、流川の前を通り過ぎようとしたら。
「待てよ」
ガシッと腕をつかまれて。
「きゃっ……」
いつかの、夏の日みたいに。
背中から、流川の腕の中に倒れ込んだ。