脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「あれ? あれあれあれ?」


「起きたか、酔っ払い」


「朝?」


「夜に見えるか、この陽ざし」


「昨日……あれ? なんかした? 私と流川」


「するわけねーだろ。ぶっ倒れてそのままぐぅぐぅ寝やがって」


「……マジで?」


「お前がいつ寝ゲロをするか不安で、おかげでオレは寝れなかった」


「……ご、ごめん」



計画、大失敗。


ゆっくりしてもらおうと思って流川を連れてきたのに、


ぐっすり眠ったのは自分のほうだった……。



「起きろ。朝メシ食ったら帰るぞ」


「う、うん」


「運転はオレがする」


「あ、いいよ、私がするから」


「ダメだ。二日酔いだろ、お前。

鏡を見てみろ。そんなにむくんで。

モチか、お前は」


「……モチ……」



結局。


私と流川は、お互いの気持ちを伝えあったっていうだけで、あの日、なんにもなかった。



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