脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*恋愛は自由?
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「流川さん、これ、お土産です」
やって来た香穂ちゃんが差し出したのは、
お父さんが送ってくれたお饅頭らしい。
「いっぱい送ってきたんです。友達にも配れって言って。
まだたくさん余ってて。一人じゃ食べきれないから持ってきちゃいました」
「ありがとう」
「唯衣さんもどうですか? けっこう美味しいんですよ」
「う、うん。ありがと」
唯衣さんも、か。
どうせ私はついでなんでしょ。
差し出されたお饅頭を手に取ってかじりながら、
ニコニコとお茶をいれる香穂ちゃんを上目づかいで見る私。
それ、私の仕事なんだけど。
こんな時は本気で家政婦の気持ちになってる自分。
流川も流川だよ。
なんにも言わないで美味しそうにお饅頭食べちゃってさ。
ま、たしかに美味しいけどこれ。