脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

***


「やっぱりね」



お昼休みのロビーで、最近の状況を話すと、麻紀が腕を組んでうなずいた。



「もうね、ほぼ毎日のようにやってくるよ、光太くんと香穂ちゃん」


「だから言ったじゃん。気をつけなって」


「気をつけるったってさ、何をどうすればいいか分かんないだもん」


「流川直人もがっつり言ってやればいいのにね、2人に」


「それがなかなかね……。別に悪いことしてるわけじゃないからさ、2人とも」


「せめてさ、3日おきに来いとかさ」


「それ、なんか違う気がするけどね」



ロビーにはちらほらとカップルがいる。


顔を見合わせて笑いあったり、ときどき、耳打ちしあったり。


そんなカップルを見ながら私は、リンゴジュースをぐびびっと飲みほした。



「流川さ、夜バイトしてるでしょ? さらに光太くんと香穂ちゃんの相手でしょ?

だからさ、最近なんだか疲れてるみたいなんだよね」


「だろうね、それじゃ」


「ご飯食べてるときなんかもね、たま~にため息ついたりさ」


「うん」


「お風呂上がりに夜景を見ながらぼんやりしてたりするんだよね」


「相当疲れてんじゃん?」


「私も疲れてんだよね」



流川が元気ないと、私も元気が出ない。


持ち前のドS攻撃も最近繰り出してこないし。


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