脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「恋愛は自由かぁ。……難しいね」
「はい……」
私が肩を落とすと、
「そのオネエマンの言うとおりかもね。自分で何とかするしかないんだよね」
「そう……ですよね」
「頑張って」
「は、はい……」
「だって仕方ないもんね。その子も流川が好きならさ。あとはあなたの気持ちと流川の気持ち次第ってことだよね」
「……はい」
こくんとうなずくと、
「顔、洗ってきなよ。ますますヒドイことになってるよ」
「え? あ、はい」
「私さ、コンビニに行くところだったんだよね」
「は、はぁ……」
「行こうとしたらあなたが玄関に立ってたっていう」
「あ、ごめんなさい」
「なにか食べたいのとかある? 飲みたいのとか」
「へ? いえ、特には」
「飲んでいきなよ。私さ、あなたと話してみたいって思ってたんだよね」
「え?」
玄関にぱぱっと向かったマナミさんは。
「ちょっと待ってて。すぐに行ってくるから」
「え? あ、あのっ」
バタン。
玄関の扉を閉めて、怒涛の早さで消えた。