脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「改めて自己紹介するわね。私は添田真波(ソエタマナミ)って言います」
「あ、私は吉沢唯衣って言います」
「ぶ。そんなの知ってるから。要くんに聞いてるし。
1つ下の2年生でしょ? 大学じゃ全然会わないけどね」
「そ、そうですね」
「じゃ、乾杯」
「は、はい、乾杯!」
コンビニで大量にお酒やらおつまみやらを買ってきた真波さん。
きゅーっと缶ビールを飲み干すと、
ぷはーっと大きく息を吐き出した。
なんか、豪快。
つられるようにして、私も缶チューハイをぐびびっと飲んだ。
うん、やっぱりビールより甘いお酒のほうが美味しいや。
「きゅーっ」
「ぐびびっ」
お酒がぐんぐん進む。
「それでね、あのね、」
「そうなんですよ、まったく」
なぜか、私と真波さん、意気投合。
要くんと流川の悪口に花が咲いてしまって。
「唯衣、顔赤いけど大丈夫なのか?」
向かいに座っている要くんは苦笑して見ている。
「平気平気」
ここに流川がいたら、間違いなくストップかけらてるけどね。
「要くん、私の心配はしないわけ?」
「真波はいつものことだろ? 唯衣の限界、オレは知らないし」
「あっそ。優しいんだ、相変わらず。ふん」
すねる真波さんを笑って見てる要くん。
真波さんも、本気ですねてるわけじゃないみたい。
顔を見合わせて、ニコニコ笑ってる2人。
ああ……
なんか、いいなぁ。
私、やっぱり来るんじゃなかった。
おじゃまだよね……。