脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
……なんか、寂しくなってきた。
「流川のバカ」
ぐびび。
さらにお酒がすすむ。
「香穂ちゃんのバカ。みんなのバカ。私のバカ……」
ひとり言を発してる私に、
「もっと言ってやりなよ」
イエ~イと真波さんがけしかける。
「流川のバカ! あんなところでチューなんてしてんじゃないっつーの!」
「そうだそうだー!」
「香穂ちゃんのバカー! オネエマンにまで怒られたんだから!」
「オネエマンもバカー!」
「……うるさいって。真波も唯衣も」
ふう。
騒いだら、なんかイロイロ思いだしたぞ?
「そう言えば真波さん」
「イエ~イ! って、え? なに?」
「いつぞやは流川がお世話になりました」
「はい?」
きょとん。
要くんも真波さんも首をかしげて私を見ている。
「グラスで殴ったそうで。おかげさまで流川の口から血ぃ出てました」
「あ」
やべ、みたいな顔になった真波さんは、頭をかいてぺこりと首を折った。