脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「で、なに? 浮気?」
「んなわけねーだろ」
「ふーん」
イキナリだったんだ。
予測もしてねーのに避けられるわけねぇだろ。
「じゃ、なに?」
「お前には関係ねぇよ」
ちくしょう。
無性にイライラする。
なんでオレを問い詰める前に、要の部屋になんて行ったんだ。
「唯衣が目覚ましたらちゃんと説明してやれよ」
「……ああ」
「流川のこと殴ってとか頼んできたぞ、オレに」
「……」
なんだそれ。
「でも痛いのは可哀そうだからやっぱりいいだってさ」
「……当たり前だ」
「そういうとこ、カワイイだろ?」
「……ふん」
なんで今さらお前がカワイイとか言うんだよ。
「あと、」
「なんだよ」
「もうちょっとかまってやったら?」
「あ?」
「オレといる時はさ、ほとんどいつも一緒だったから。それこそキス現場なんて絶対に押さえられないくらいに」
「……お前らが付き合ってたころの話なんて、」
「ん?」
……聞きたくねぇよ。
それじゃなくてもな、
お前とコイツが別れたとき、散々思い出話を聞かされてんだ。
まあ、黙って聞いてやったけどな。
じゃなきゃ、コイツは前に進めなかっただろうし。