脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「いやさ、唯衣がこうなってるってことはさ、結構ガマンしてる部分もあると思うんだわ。本来かなりの甘えたがりだし」
「別にかまってないわけじゃねーけどな」
オレは、べったりなつかれるのも、ベタベタするのもされるのも好きじゃない。
気持ちなんて、態度や口にしなくたって分かるだろ。
「遠慮してんじゃね? 唯衣」
「遠慮?」
「わかってんだな、お前のこと」
「……」
「好きなんだなホントに。壊れるのがイヤなんだろうな」
「……」
まだ口を開けて眠っている顔を見下ろす。
そろそろ腕がヒクついてきた。
……ホントに太ったか? コイツ。
一旦要に預けてから背中にのせると、「くしゅんっ」とくしゃみをしたが、起きる様子はない。
「最近の流川、ぼうっとしててよくわかんないって叫んでたぞ」
「……」
「教室でちらっと聞いたんだけどさ、海外がどうのって。もしかしてそれに関係あるとか」
「……海外」
どっからそういう話が漏れたんだ?