脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「いやさ、唯衣がこうなってるってことはさ、結構ガマンしてる部分もあると思うんだわ。本来かなりの甘えたがりだし」



「別にかまってないわけじゃねーけどな」



オレは、べったりなつかれるのも、ベタベタするのもされるのも好きじゃない。



気持ちなんて、態度や口にしなくたって分かるだろ。



「遠慮してんじゃね? 唯衣」


「遠慮?」


「わかってんだな、お前のこと」


「……」


「好きなんだなホントに。壊れるのがイヤなんだろうな」


「……」



まだ口を開けて眠っている顔を見下ろす。


そろそろ腕がヒクついてきた。


……ホントに太ったか? コイツ。



一旦要に預けてから背中にのせると、「くしゅんっ」とくしゃみをしたが、起きる様子はない。



「最近の流川、ぼうっとしててよくわかんないって叫んでたぞ」


「……」


「教室でちらっと聞いたんだけどさ、海外がどうのって。もしかしてそれに関係あるとか」


「……海外」



どっからそういう話が漏れたんだ?


< 156 / 404 >

この作品をシェア

pagetop