脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「私が帰ってくるのを待って、3人で行けば良かったじゃん。
それか、光太くんと一緒に」
「……光太?」
流川の表情が曇った。
何かを言いかけた流川だったけれど、ため息をついて一呼吸おいてから言葉をつなげた。
「アイツは今日来なかったから。それより……」
「なに?」
「そういうことを、先にオレに言えばいいだろ」
「え?」
「なんで前のオトコのところになんて行くんだよ」
「……それは……」
「お前こそ、何してんだよ」
ふつふつと込み上げるお互いの不満は、ぶつかり合うのに溶けなくて。
「気が付いたら……そこにいたんだもん」
「おかしいだろ、普通に考えて」
「……だって、勝手に足が動いてたんだもん」
「要に呼び出されたオレの身にもなれよ」
はじけ飛んで、交差してしまう。
「……言ったよな?」
「……なに?」
「心配する必要なんてないって」
「……」
「お前がオレに惚れてて、その隣にオレがいる限り、そんな必要ねぇんだって」
「……言ったよ……でも」
それって、
気持ちはつながってるって……
ちゃんと、お互いに想いあってるって……
確信できて、初めて信じられるものでしょ?