脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「私が帰ってくるのを待って、3人で行けば良かったじゃん。

それか、光太くんと一緒に」


「……光太?」



流川の表情が曇った。


何かを言いかけた流川だったけれど、ため息をついて一呼吸おいてから言葉をつなげた。



「アイツは今日来なかったから。それより……」


「なに?」


「そういうことを、先にオレに言えばいいだろ」


「え?」


「なんで前のオトコのところになんて行くんだよ」


「……それは……」


「お前こそ、何してんだよ」



ふつふつと込み上げるお互いの不満は、ぶつかり合うのに溶けなくて。



「気が付いたら……そこにいたんだもん」


「おかしいだろ、普通に考えて」


「……だって、勝手に足が動いてたんだもん」


「要に呼び出されたオレの身にもなれよ」



はじけ飛んで、交差してしまう。



「……言ったよな?」


「……なに?」


「心配する必要なんてないって」


「……」


「お前がオレに惚れてて、その隣にオレがいる限り、そんな必要ねぇんだって」


「……言ったよ……でも」



それって、


気持ちはつながってるって……


ちゃんと、お互いに想いあってるって……


確信できて、初めて信じられるものでしょ?


< 163 / 404 >

この作品をシェア

pagetop