脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
私は流川が大好きで。
顔を見るだけでも嬉しくて。
手をつなぐだけでもドキドキして。
単純だって自分でも理解してるから、すぐに態度に出ちゃうけど。
流川は……
ちゃんと言ってくれないから分かんないよ。
「……心配じゃないの? 不安じゃないの?」
そもそも……私のこと、本当に好きなの?
いつも冷静に周りを見てて、
ひとりでヤキモキしてる私を苦笑いしながら見てるだけで。
香穂ちゃんのことも突き放すわけじゃないし、
光太くんのこともはっきりと拒否するわけじゃなくて。
「分かんないんだよ、流川の気持ち」
私は……
私だけを見ていてもらいたいって思うもん。
ホントはもっと、くっついていたいもん。
ベタベタして甘えたいって思うもん。
だけど、それじゃダメだって気づいたから。
程よい距離も、必要だって知ったから。
特に流川は、そういうのがキライな人だって知ってるから。
「どうしていいのか……分かんないんだもん」
ひとりで空回りしてるみたいで。
分かんないんだよ、流川。
信じたいけど、
少しずつ積み重なっていく不安がぐらぐら揺れていて、
いつかあっさりと崩れちゃいそうで、
怖いんだよ。
近頃じゃぼうっと窓の外を見てるだけで何も言ってくれないし。
流川には私じゃなくてもいいみたいで、
辛いんだよ。