脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
香穂ちゃんと流川のキスを見てしまったこと。
もとカレの部屋に行ってしまったこと。
流川と、ちゃんと話ができなかったこと。
ぼうっとする頭を整理しながら話したつもりだけれど、
上手く言葉にできていたかは分からない。
でも光太くんは、私の肩を支えながら、じっと話を聞いてくれていた。
「流川はいつも私を怒ってばっかり」
「そうですか」
光太くんが苦笑する。
「私ね」
「はい?」
「……流川が好きなの」
「……」
「大好きなの」
「……」
「ホントに……」
……好きなの。
声にならない声が漏れた。
「だからね、不安なの」
「……はい」
「壊れたくないの、流川と」
「……うん」
「好きなのに……」
「うん」
「どうして……上手くいかないんだろう」
顔をおおうと、せきを切ったように涙があふれた。