脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「……光太くん」


「流川さん、ダメっすね。カッコよくても彼女泣かすようじゃ。

どうしてもダメそうなときにはオレがいますから。いつでもスタンバってますから」


「……ありがとう……光太くん」


「あ、すみません、こんなとこで。早く布団に行きましょう。熱が上がっちまう」


「うん」



ゆっくりと立ちあがった私だったけれど。



「きゃ……」



やっぱりふらついて。


とっさに支えてくれた光太くんの腕の中に倒れ込んだ。




その時。



――カチャ……っと玄関の扉が開く音がして。




「あ……」



光太くんの声と同時に顔を向けると、



帰ってきた流川の姿がそこにあった。


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